通信に利用する衛星はインマルサット静止衛星で、赤道の上空高度約36,000kmの上空に4機の衛星が稼働しています。特長としては広範囲なカバレッジで南極大陸や北極圏の一部を除く、全世界をほぼカバーしています。
衛星通信接続には、IDP(IsatData Pro)を利用しているため、世界中の遠隔地のデータを収集できるグローバル通信が可能です。IDPは少量のデータ通信に特化したIoTソリューションに適した通信方式で、センサーや位置情報のデータを送信します。また、高軌道衛星ため低速通信ですが低軌道衛星に比べ安定した通信があるのも特長です
衛星端末の周波数帯 受信:1518.0~1559.0MHz、送信:1626.5~1660.5MHz、1668.0~1675.0MHzを利用しています。
衛星通信は地上の通信と比べても天候の影響を受けにくい事、地震や津波が起きても衛星通信を利用しているため、地上の通信インフラと比較しても被害を受けにくい特性があり、世界中どこでも高い新再生の通信が提供が可能となります。
衛星端末は低消費電力設計のため、衛星通信時以外は省電力で動作ができます。バッテリー運用を行う現場事例にも数多く採用しています。
インマルサット衛星は静止衛星のため、日本国内で利用するには、ほぼ真南に向けて仰角45°が理想的な向きとなります。
インマルサット衛星の特性上、苦手とされる場所は、北極圏、南極周辺の北緯80度以上、南緯80度以上であったり、高い山々に囲まれ真南に向けて仰角45°が遮断される場所が挙げられます。
衛星通信であるため、屋内や地下等も衛星が届かない場所は通信が利用できません。